増改築などで 屋根の形状が変わる場合があります。
一部屋増えたことで屋根を伸ばさなきゃいけないとか、部屋が暗いので 屋根に明り取りを付けた 等です。
よくあるケースは 地震後、築後20年位の建物を触る場合、屋根材として“ カラーベスト”と呼ばれる 彩色スレート板が軽量で安価な材料として 多く使われていました。
もちろん今でも 立派に屋根材として流通していますが 当時のカラーベストには1~5%程度 石綿(アスベスト)が含有されていました。
アスベストを混ぜることで強度を持たせていたのだと思います。
もちろん当時私たちも 地震後の復旧材として ほぼ毎日触っていました。
その後、数年してから(平成14年位前後)このアスベストによる健康被害が大きく取り沙汰される様になりました。
私たちにすれば 「何を今更」 ではありますが…。
もちろん繊維としてのアスベストは非常に影響の大きな物ですが セメントで固めて、屋根材に混ぜ込まれているモノに関しては粉にして大量に吸わない限りさほど怖がる必要はありません。
実はこのアスベスト問題 もっと以前から屋根材メーカーはわかっていた様で アスベスト含有材には “a”なるマークが付いていました。
なるほど当時何の印だろうと思っていたものは これだったんですね。
今更ですが…。
屋根をめくってみると 当時の“a”マークがありました。