雨とい関係
2013年12月08日

これは樋(とい)ではありません

ベランダやサービスヤード、庭などの物干し場、大きな物ではカーポートなどの屋根に、アルミ製の骨組みで出来たものがよく使われます。

これらは“エクステリア”と呼ばれる工事です。

ポリカーボネイド製の屋根で明るいのが特徴です。

普段使っている分には問題ないのですが 長く使っていると「樋の継ぎ目から雨が漏れる」とか 「落ち口の反対側からポタポタ漏れる」というお話をよく聞きます。

もちろん屋根の先についている“樋”の部分に長年の埃やら泥やらの堆積物が詰まっているのが大きな原因なのですが 根本的な原因があります。

それは これは“樋(とい)として設計製作されたものではないという事です。

あくまでポリカ製の屋根材の固定部材及び 本体の強度を保つための部材に 雨水が受けれるようにしただけの構造材です。

私たちが本来屋根の軒先に取り付ける 本当の“ 樋 ”は水が流れる様に勾配を取って雨水を流します。

しかし、この構造材は水を流す様に勾配を付けたりはしていません。

構造材ですから当然あちこちに固定用ビスをねじ込まなくてはいけません。

それが雨水を受ける部分であったとしてもです。

ですから漏れるのはある意味当然です。

これは樋(とい)ではありません

この様に雨水を受ける部分にボルトなどが貫通しています
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