屋根・板金関係
2016年10月18日

既製品を無理やり取付ける人が多いんです 板金の飛散

カラーベスト葺の屋根で勾配(傾きです)が急な場合、一番上の鉄板のカバー(棟包み と言います)が強風で外れるケースが たまにあります。

通常、カラーベスト葺の屋根の施工には 既製品の板金カバーを使う場合が多いです。

理由は 安い、すぐ手に入る、作るのは面倒だから 等々…。

既製品というのは 何でもそうですが 一般的なモノに対応するように作ってあります

この棟包みという材料の場合は 屋根の傾きが3~3.5という数字の傾きに対応しています。

つまり この傾き(屋根勾配)が一般的だからです。

この傾きなら 屋根工事に慣れた方なら 普通に歩ける勾配です。

しかし、慣れた職人でも滑って歩けない様な急な傾きの物件に、一般的な傾き用の板金カバーを無理やり取付けたケースが 実は多いんです。

理由はさっきの逆、専用の物を作ると 手間が掛かるからです。

で、無理やり押さえつけて釘で留めるもんだから 長年のうちに釘が緩む、風の強い日に飛散する、という流れになっちゃいます。

だから手間を惜しまず、その物件に合ったものを使うことが大事ですよね。

ちなみに下の写真で右側の黒色の板金カバーが 一般的な3寸用の既製品、左の茶色のものが6寸用に作ったものです。

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