屋根・板金関係
2020年11月18日

銅板でなきゃいけない場所も有るんです 西宮 宝塚 芦屋 屋根

古い銅板製の谷樋(たにとい)の取替をしました。

瓦屋さんとの共同作業なんですが よくやる工事です。🙂

谷樋とは屋根の形状によって 2つの屋根面が直角にぶつかったところに出来る部分の事を言います。

この部分は屋根材の形状になじませる必要が有るため、薄い金属板が使われます。

最近では金属板と言えばガルバニウム鋼板やステンレス、特殊なケースではチタンなんかが有りますが、昔は銅板が値が張るがサビに強いという事で高級住宅などによく使われていました。

でもご存知の様に 昨今の酸性雨などにより銅板に穴が開くと言った問題点が出てきました。

じゃあ銅板で作った谷樋はダメなのかというと そうでもないんです。🤨

というか銅板でなきゃ上手く納まらない現場も有るんです。

特に日本瓦やスパニッシュなどの起伏に富んだ洋瓦を使った屋根の谷樋には必ず銅板を使います。

理由は銅板ならではの素材の柔軟性と ハンダ付けを使うことによって、どんな形状でも自由に加工出来るからです。🤗

但し板厚だけは通常の屋根に使うものより さらに一番手ぶ厚いものを使います。😯

ガルバニウム鋼板は酸性雨などには強く一般的な加工物にはよく使いますが、瓦になじませるといった柔軟性は有りませんので  ハサミで切ってある程度曲げたらコーキングという防水のりをグチャグチャと塗るのが一般的です。

この加工性と接続加工部分の後々の耐久性を考えると 銅板でなきゃいけないんです。(強いこだわりです👍)

今や銅板を好んで使う板金屋も珍しいでしょうが、現場でハンダ付している板金屋もかなり珍しいと思いますよ。😅

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