雨とい関係
2020年07月18日

銅の庇が有る方はチョッと気を付けて 西宮 芦屋 宝塚 雨とい

建物に庇が付いているのだけれど 雨といが無いのでつけて欲しいとのご依頼。

その庇は銅板で葺かれていたのですが、銅を使った屋根材などでは注意しなくてはいけない事柄が有ります。

銅は素材が空気に触れることで酸化し茶褐色~緑青(ろくしょう)色に変化します。

この酸化物が雨で溶け出し 流されて、下にある車やコンクリートの床などに色が付いてしまうんです。

今回も車に酸化した色が付いてしまうので何とかしたいとのご希望でした。

簡単に言えば庇に雨といを付けて、しかるべきところに流せばいいだけの話ですが、ここでチョッと問題が。

元々庇として設計されている物ですので、雨といを付ける(付けられる)構造になっていないことが多いんです。

屋根でも時々あるんですが 雨といと屋根の先端との位置関係が適切に考えられていないと、いくら雨といを付けても雨は拾えません。

ちなみに同じような案件例として以前の記事でただ交換するだけじゃダメなんです」👈でもご紹介しています。

今回も鼻先の構造上、雨といを付けても雨水をうまく拾えないと判断しました。

そこで今回もチョッとした部材を作って取付けました。

要するにそのままでは雨水が雨といに入らないので 少し水の落ちる位置を前に伸ばしてやった、という訳です。

銅は自然発色で色が変化する楽しみが有りますが 落ちる雨水には少し注意が必要です。

 

月別アーカイブ