銅板工事

古来より、表面が酸化することにより
赤茶～こげ茶～緑青色と自然な色合いで変化していく銅板は塗った瞬間から劣化が始まる人口塗料には出せない“風格や趣（おもむき）”を与えてくれます。

最近では 酸性雨などによる大気汚染の影響で、銅の屋根や樋に穴が開くという現象が出てきています。

しかし、銅の樋を塩ビ（プラスチック）製の樋に替えた場合、やはり安っぽさを感じてしまう方も多いようです。

当社では 長年

銅板を使用する注文住宅を多く手掛けてきましたので最近では 珍しい“はんだ付け”などを使いどんな形状にでも加工できる技術を持っております。

また、樋には耐酸性処理を施した商品を、屋根には従来より板材の厚みを厚くした材料を使うなど耐久性にも配慮しています。

見た目と機能を維持する！
銅板工事のメリットと注意点を解説

銅板工事は見た目と機能性を兼ね備える、高級感のあふれる外装材料として、建物の屋根や外壁などに使用されています。しかし、銅板工事には施工に熟練の技術が必要であったり、施工費用が高くなったりするなど、いくつかの点に注意しなければなりません。

そこで今回は、銅板工事の基本知識から、メリットや注意点などについて詳しくご紹介します。

銅板工事の基本知識

銅板工事とは、建築物の屋根や外壁に銅板を使用して施工する工事のことです。

銅板は、耐久性が高く、美しさを長期間保持できるため、高級住宅や歴史的建造物などに多く使用されています。また、防水性に優れていることから、屋根や外壁の防水材としても使用されてきました。銅板工事には、大きく分けて以下の2種類があります。

張り銅工法

建物の外壁や屋根に、銅板を貼り付ける工法です。大きな板を一枚で貼る「一枚張り」と、小さな板を縦横に並べる「瓦張り」があります。瓦張りは、風雨に強く、建物の歴史的価値を重視する場合に選ばれます。

葺き銅工法

屋根に銅板を葺きつける工法です。板を切り、屋根に合わせて形を整え、釘やクリップで留めます。葺き銅工法は、建物の寿命を長くするための重要な役割を果たします。

銅板工事のメリット

銅板工事を行うことによるメリットとして、具体的には以下の4つが挙げられます。

耐久性が高い

銅板は、耐久性が非常に高くなります。また、数十年単位でその美しさを保ち続けられます。経年による変色が美しいため、年月を重ねることで、より魅力的になっていくことも銅板の特徴の一つです。

防水性が優れている

銅板は、防水性に優れています。そのため、屋根や外壁の防水材として使用されることが多く、雨水や風雪から建物を守れます。また、防錆処理を行うことで、腐食や変色を防ぐことも可能です。

美しい色合いを長期間保持できる

銅板は時間とともに変色していきますが、その色合いは美しいものです。また、変色が美しいため、より深みのある美しさを持てます。純銅を使用する場合は、独特の光沢感があり、非常に高級感が感じられます。

熱伝導率が高く、屋根の温度を下げ、エネルギー効率を向上させられる

銅板は熱伝導率が非常に高く、夏場の屋根の温度上昇を抑えられます。屋根の温度を下げることで、建物内も暑くなりにくく、快適に過ごすことが可能です。そのため、冷房費の削減など、エネルギー効率を向上させることも可能となります。また、銅板工事は、その美しさや耐久性から、高級住宅や歴史的建造物などに多く使用されています。

銅板工事の注意点

銅板工事を行う際には、いくつかの注意点についてもしっかりと把握し、専門業者と相談しながら適切な施工を行うことが重要です。具体的な注意点は以下の4つとなります。

施工には熟練の技術が必要

銅板工事は、素材や施工方法が特殊であるため、施工には高度な技術が必要です。とくに、接合部分の処理や曲げ加工、溶接などは、熟練の職人によって施工されることが望ましいでしょう。

施工費用が高い

銅板は、素材自体の価格が高いため、施工費用も一般的な屋根材や外壁材に比べて高くなります。また、施工に必要な工具や材料も専門的なものが多いため、それらのコストも考慮しなければなりません。

錆びや変色が起こる可能性がある

銅板は、時間とともに変色や酸化が進み、錆びが発生することもあります。とくに、海岸や山岳地帯など、湿度や塩分の多い環境にある場合は、変色や錆びの発生が早くなる可能性が高くなります。そのため、銅板工事を行う場合には、錆びや変色の予防策を施す必要があります。

メンテナンスが必要

銅板は、その美しさを長期間保つためには、適切なメンテナンスが必要です。定期的な清掃や塗装、防錆処理などを行うことで、銅板の美しさを長期間維持できます。また、銅板には傷や凹みがつきやすいため、修繕や交換も必要になることがあります。

まとめ